Forest Lamp’s Diary

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Dude Ksit

デュクシ

 

デュクシだ!

 

デュクシ

 

この間スペインに行ったよ

 

いろいろあってね!

 

そこで、お金を作ろうとして服を売りに行ったんだ

 

服なくなって帰ってきたよ!

 

で、そこで、売る場所を探して歩いてたけど、売る場所って、売っている人たちの、縄張りみたいなものがあるんだ

 

それと、一人だと不安なんだ

 

だから、横にいてもいいよという、雰囲気を作っている人が見えた時、自然と、足がそちらに向かったよ

 

向こうもこちらの雰囲気に気づいたんだ

 

それでも、怖いものだった

 

相手は何か怖い気がした

 

そんなに、怯えることはないデュクシでも、何かあると思ったんだ

 

それでも、そこなら、座れる気がした

 

虎の威を借る狐だ

 

強いものの側なら、少なくともそれ以外の強敵からは、身を守れるからだ

 

 

 

その方はセネガル出身で、ずっと木彫りのお土産を掘って後ろに並べて売っていた

 

一日中売って、かなり売れていて、それで生活しているんだって

 

デュクシはその横に、敷物を敷いて服を売って、声をかけていたら、売れたよ

 

どうだー!これは昔買って使ってたけど、売らないといけないんだ、かわいいハートー!リボンもあるよー!あとジャケットとか、これなんかいいよー!

 

 

こうやって声を出していると、本当なら、声を出さずに売れるのが一番なんだとすぐにわかる

 

それでも、声を出していると、立ち止まってくれる人がいる

 

これからの肌寒いけど暑い季節には、ぴったりだよ!と言う、これは手作りだよ!と言う、女の人が、優しい笑顔で、買ってくれる

 

 

そのセネガルの方は、声は出していなかった

 

話をし出したのはデュクシとで、どこから来たか、いつ帰るのか、きかれた

 

デュクシもその人にきいた

 

その方は親がフランスにいて、自分は勉強して、化学者だったんだって

 

専門が化学

 

 

でも、もう、無理だと思ったんだって

 

こんなでは、こんな人間の営みは狂っている、大地にはもうダメだと、汚染はもうダメだと

 

それは、その方が出した答えだから、みんながそう思っているわけじゃない

 

だけどその方はそうなんだって

 

安い、プラスチックの大量生産のお土産に、革命を起こすんだと言って、木彫りのお土産を掘って売っていた

 

先週は日本人が来たよと、建築デザイナーで、大きなものをと買ってくれたと言っていた

 

大きなものから中くらい、小さいもの、いろいろな、セネガルの伝統の、顔の柱を掘って置いていた

 

その地面だけの売り場は、観光名所の丘の上だから、世界中から毎日何千もの人が来る

 

トロールの警察とも居場所を巡って戦ったと言っていた

 

何も悪いことはしていないのだと主張して、場所を勝ち取ったと、他の売り子も同じく、我々は何も悪いことはしていないと言ったのだと

 

他の売り子が来たら挨拶を交わして、やっと、警察に立ち退けとどやされなくなったねと言い合っていた

 

 

化学者なら、

お水は、どう?お水に入れるお水を綺麗にできるという発明されたボールとかそういうのでは、もう、ダメなのか?ときいてみた

 

ダメなのは営み、だから革命を

 

と言っていた

 

 

なんとも言えないけど、聴いていた

 

極端だと思う自分にも気づいた

 

でもそこには、そういう極端さを持っている自分もいた

 

全てを放り投げて、野生へと帰りたい自分

それでも都市という場所に生まれて来た自分

 

そして、そういう意志、そういう野生の中にある、生々しく、恐ろしいものにも気づいた

 

人間とは、社会とは

 

屈強な身体で、地面に座り、昔は自分の国を荒らした侵略者たちの土地で、化学者の道を自ら外れ、木彫りのお土産を掘って売る

 

そこには、今の価値観の逆転かそれをかき回したカオスのような整然と、強烈な破壊があった

ただものを売っているだけなのに

 

 

デュクシが、田舎で畑を耕して暮らしたいというと、みんな周りは、口を揃えて、なんで?ときく

 

なんでそのひ弱な見かけで、なんであなたが、なんで大学出て、なんで若いうちに、なんで、なんで、なんで

 

デュクシは思った、

 

社会とは、偏見を押し付け合うこともある、見えない破壊神だと

 

それは必ず自分の中にもあるのだと

 

それは都市にも野生にも、あるのだと

 

だけど、なにごとも、表があれば裏がある

 

その横もあるし中もあって、まして見た人にしかわからない何通りもの道筋がある

 

何のためにどこに行き、何をするのか

 

どうしたいのか

 

怒りをぶつけるときも、その対象も、自分で決められるんだ

 

 

 

先に帰ったセネガルの方は、コーヒーをくれ、必ず明日も来なさいと言った

 

デュクシは夕方過ぎまで売り続けた

 

明日も来れる場所か見計らった

 

最後にいくつか売れて、足早に帰った

 

帰りに、友達が作ってくれた、お守りの、天秤と剣のピアスの、天秤がなくなっているのに気づけた

 

フック式だから、ジャンプしながらくだってきていたその丘の道では、取れても不思議ではなかった

 

目を凝らして来た道を戻って探したら、見つかった

 

明日は来ないと決めた

 

一人一人に、その人の、道筋があると信じているから

 

デュクシは、幼い頃なんとなく思い描いた、研究者、研究している環境科学者にはならなかった、なれなかった

なにか、探検をして、生態系を守るような、そんなイメージ

 

 

途中から覚えていない

いろんなことが起こって、そんなイメージは崩れて消えた

だけどここでずっと生きて来てる

今の方がいい

 

今がいい

 

デュクシはただ、進むだけだ

 

強くなるために

 

 

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